1950年代に公開されたおすすめ名作映画

今回は戦後すぐの1950年代に公開されたおすすめの名作映画を紹介します。

まだ戦争から間もない時期ということもあり、戦争の影響を受けた作品が多くあるのもこの時代の映画の特徴の一つかなと思います。

ローマの休日

平和への願いが込められた、不朽の名作

『ローマの休日』は1953年に公開されたウィリアム・ワイラー監督、オードリー・ヘプバーン主演の恋愛映画です。今さら説明のしようもないほどの名作であるのは間違いないのですが、きちんと観ている人はあまりいないような気もします。

あらすじは有名すぎるので割愛するとして、この映画がいまなお燦然と輝き続けるのは恋愛映画を越えた力強い平和へのメッセージがあるからでしょう。

まだ戦後まもない時代に、かつてファシズムの国だったイタリアのローマで国同士の団結と強調を訴えるアン王女の言葉はいまの時代においても決して色褪せらことはありません。

いえ、もしかしたら今の時代だからこそ、深く突き刺さるのかもしれません。

アン王女を演じたオードリー・ヘプバーンは幼い頃、ナチスへの抵抗運動に加わっていたと言います。

また、監督のウィリアム・ワイラーは戦時中にパイロットとして戦争の惨状を目の当たりにしました。戦後ワイラーが監督した『我等の生涯最良の年』は

ゴジラ

『ゴジラ』は1954年に公開された本多猪四郎監督、宝田明主演の怪獣映画です。

『ローマの休日』同様、こちらも力強いメッセージを持った名作です。

水爆実験によって棲みかを追われたジュラ期の恐竜が核実験によって突然変異し、日本を襲うというストーリーです。

日本が世界に誇るキャラクター、ゴジラの原点になる作品。ゴジラについてはもはや説明不要だとは思いますが、それでもゴジラが原爆のメタファーであるというのはゴジラを語る上で欠かせない部分だと思います。

波止場

『波止場』は1954年に公開されたエリア・カザン監督、マーロン・ブランド主演のドラマ映画です。

マフィアの取り仕切る港湾で働く元プロボクサーのテリーはマフィアの指示により間接的に友人の殺害に荷担してしまいます。

罪の意識を抱え暮らすテリーでしたが、

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『道』は1959年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督、アンソニー・クイン主演のドラマ映画です。

フェリーニの作品のなかでもヒューマニズムに溢れた屈指の名作として有名な作品です。

勝手にしやがれ

『勝手にしやがれ』は1959年に公開されたジャン=リュック・ゴダール監督、ジャン=ポール・ベルナンド主演の犯罪映画。

ゴダールの長編デビュー作であると同時に、ゴダールの名を世界に轟かせた作品でもあります。

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CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。