DCコミックス原作のおすすめアメコミ映画

なぜか昔からMARVEL映画よりもDCコミックス原作のアメコミ映画の方が好きでした。というかMARVEL映画が嫌いなんですよね。個人的にはDCの方がちょっと社会的な大人向けの作品が多いように感じるのですが、どうでしょうか?

そんなわけで今回はDCコミック好き原作のおすすめアメコミ映画を紹介していきます!

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

女性パワーを感じさせる、ポップなエンターテインメント映画

『 ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は2020年に公開されたスーパーヒーロー映画。監督はキャリー・ヘン、主演はマーゴット・ロビーが務めています。

ハーレイ・クインがジョーカーと別れたその後を描いたスピンオフ的な作品。

『ジョーカー』はシリアスな作品でしたが、今作はポップなエンターテイメント・ムービーに仕上がっています(この2作品は、映画としては繋がりを持った作品ではないのですが)。

軽い気持ちで楽しむには最適の作品かなと思います。僕自身もコロナ禍の中で映画館からは遠ざかっていたのですが、映画館へ再び向かう時にはリハビリ的な感覚で本作をチョイスしました。

後で紹介する『ワンダー・ウーマン』もそうですが、今作もMeTooの流れを汲む、女性たちのパワーが溢れている作品だと思います。マーゴット・ロビーが楽しそうにハーレイ・クインを演じているのもオススメしたいポイントのひとつ。

女性のパワーを感じさせてくれる作品とも言えますね。

RED/レッド

RED/レッド
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共演者も豪華な、老人エンターテイメント!

『RED/レッド』は2010年に公開されたロベルト・シュヴェンケ監督、ブルース・ウィリス主演のアクション映画。

タイトルのREDとは引退した危険人物の意味。

その名の通り、引退してすでに老人と言っていい年齢の主人公たちが大活躍していく作品です。

とは言ってもジョン・マルコヴィッチやヘレン・ミレンなど、共演者もベテランの名優ぞろいなのもオススメノポイントです。

ジョーカー

世界に衝撃を与えた、ジョーカー誕生の物語

『ジョーカー』は2019年に公開されたトッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演のサイコスリラー映画。

DC『バットマン』シリーズの有名なヴィランであるジョーカーの誕生をオリジナルのストーリーで描いた作品です。

売れないコメディアンであるアーサーは突発的に笑いが抑えられなくなる発作に苦しみながらも老いた母親の面倒を見ながらコメディアンとして成功することを夢見て生活していました。

しかし、護身用に拳銃を所持していたことがが原因で仕事はクビになります。

そしてある日、電車内で発作が起きてしまったアーサーはそれがきっかけで3人の男たちから暴行を受けます。アーサーは反射的に3人の男たちを射殺。

その場を逃げおおせたアーサーは、後日ニュースで地下鉄での殺人事件の犯人への支持が高まっている事実を知ります。

一方で、母親にはアーサーに隠していたある事実がありました。

その秘密を知った時、アーサーは絶望し、ジョーカーとしての人格が芽生えてきます。

いわゆるセレブが憧れの存在ではなく、嫉妬や攻撃の対象になってしまうのが今の格差社会の現実を浮き彫りにしている感じもしますね。

劇場で観たのですが、あまりの迫力と衝撃に全身の力が抜けた状態で映画館を後にしたのを覚えています。それは「今」をしっかり映画に反映させているからこそだと思います。

ワンダーウーマン

今の時代にこそ求められるアメコミ映画

『ワンダーウーマン』は2017年に公開されたパティ・ジェンキンス監督、ガル・ガドット主演のスーパーヒーロー映画です。監督のパティ・ジェンキンスにとっては2003年に監督した『モンスター』以来の14年ぶりとなる監督作でした。

本作は女性が活躍するという昨今の映画のトレンドを持っていながらも、その陰で男性を貶めたりするような作品ではなく、まっとうに女性の力強さを描いている作品ではないでしょうか?

そもそも原作の『ワンダーウーマン』自体が女性の抑圧とその解放をテーマのひとつにしていました。

『ワンダーウーマン』の原作は1941年に発表されたものでしたが、こうしてみると時代にかかわらず、常に女性の社会的地位の向上や自由の獲得といったテーマは常に社会の中に存在していたのでしょう。

MeToo運動に端を発する今のフェミニズムのムーブメントに『ワンダーウーマン』はしっかりとハマった作品とも言えると思います。まさに今の時代に必要とされる映画ではないでしょうか。

Vフォー・ヴェンデッタ

一人の革命家を描いた、あまりにもスタイリッシュな作品

『Vフォー・ヴェンデッタ』は2005年に公開されたSF映画です。主演をヒューゴウィーヴィングとナタリー・ポートマンが務めています。

第三次世界大戦で戦勝国となったイギリスでしたが、その内政は全体主義が蔓延し、市民の行動も制限され、秘密警察が至るところで目を光らせる監視社会。

テレビ局に勤めるイーヴィー・ハモンドは外出禁止令に反してやむなく夜間に外出したところを秘密警察に見つかってしまいます。危うく乱暴されかけたイーヴィーでしたが、その時、ガイ・フォークスの仮面を被ったVと名乗る奇妙な男が現れ、秘密警察を全員倒します。

Vは自身の過去のある出来事をきっかけに超人的な力を得て、個人的な復讐と政権の破壊を企てるテロリストでもありました。イーヴィーはそんなVに対して警戒します。

ある夜、最高権力者のサトラーをパロディーにした番組を制作した上司が粛清に遭い、イーヴィーも捕らえられます。

果たしてVの正体とは?そして革命の行方は?

『Vフォー・ヴェンデッダ』の何を犠牲にしても自身の理念を貫くVのその姿は圧倒的にカッコいいです。おすすめの一本です。

ダークナイト

アメコミ映画の枠を超えて熱狂的に支持された傑作映画

『ダークナイト』は2008年に公開されたクリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演のアメコミ映画。

『バットマン・ビギンズ』の続編になります。

汚職やギャングが溢れたゴッサムシティを建て直すために新任検事のハービー・デント地方検事を筆頭にジム警部補やバットマンは日夜活動し、その成果は身を結びつつありました。バットマンであるブルース・ウェインは自分のように影で動くしかないバットマンより、正々堂々と悪と立ち向かうハービー・デントの方がゴッサム・シティの正義の番人としてふさわしいのではないかと考え、バットマンを引退しようしていました。

しかし、ゴッサムシティに突如として現れたジョーカーにより、再びゴッサムには無秩序が訪れようとしていました。

『ダークナイト』はアメリカで大ヒットを記録しますが、その要因として当時のアメリカの状況がそのまま『ダークナイト』には反映されているからと言ってもいいでしょう。

例え市民を監視し、不法行為をしても自らの正義を貫こうとするバットマンにはアメリカの姿が見えますし、バットマンがいるから悪が絶えないというジョーカーの姿勢からは中東のテロリストたちの姿が浮かびます。

いわゆるスーパーヒーロー映画、アメコミ映画の枠を完全に超えていますね。

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CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。