家族愛に泣ける!おすすめファミリー映画

今回紹介するのは家族愛をテーマにしたおすすめの映画たち。

洋画から邦画まで、アニメ、実写など幅広くおすすめ映画をピックアップしています!

映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん

もう一人のひろしは父親か?ロボットか?シリーズ屈指の感動作

『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』は2014年に公開されたアニメ映画。『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズとしては22作目の作品となります。

マッサージ店に行ったひろしはなぜかロボットにされ、「ロボとーちゃん」として帰ってきました。最初は戸惑ったしんのすけやみさえでしたが、ロボットでありながらも、ひろしらしさも持っているロボひろしを次第にひろしとして受け入れていきます。

そんな中、野原家に本物のひろしが帰宅。

ロボひろしは自分が本当の父親ではなかった現実に愕然とします。戸惑うしんのすけらと自分自身の存在に混乱しますが…。

劇場版『クレヨンしんちゃん』シリーズの中でも『オトナ帝国』『戦国大合戦』以来の感動できる作品となったのではないでしょうか?

ビッグ・フィッシュ

死にゆく父と息子の絆の再生を描いた感動作

『ビッグ・フィッシュ』は2003年に公開されたティム・バートン監督、ユアン・マクレガー主演のドラマ映画です。

ティム・バートンが初めて現代劇を製作した本作には、父親をなくした当時のバートン自身の経験が色濃く反映されています。

息子のウィルは父のホラ話のせいで、父と疎遠になっていましたが、父の余命がもう長くないことを知り、久しぶりに父のもとを訪ねます。

しかし、そこでも父のホラ話が飛び出したせいで、またもやウィルは病院を飛び出してしまいます。

父の知り合いであったからその後の父の半生を聞くウィル。

ウィルは父がいかに子供たちを愛していたかを知ります。

タイトルの『ビッグ・フィッシュ』にはホラ話という意味もありますが、エンディングでこのタイトルは大きな意味を持ちます。

冒頭でも話したように、ティム・バートン自身の経験も色濃く反映された今作。

ファンタジーと現実の世界を行き来しながらも、最後は優しさと感動に包まれる作品です。

是非一度は観てみてほしいおすすめの映画です。

ゆれる

一つの事件をきっかけに変わっていく兄弟の絆

『ゆれる』は2006年に公開された西川美和監督、オダギリジョー、香川照之主演のドラマ映画です。

東京で派手に暮らす弟と、実家を継いだ冴えない兄。幼馴染みの女性と一緒に向かった渓谷で、女性は橋の上から落下し亡くなります。

果たしてあれは事故だったのか、殺人だったのか。

裁判のなかでそれまで表に出なかった兄弟の本当の想いが浮き彫りになっていきます。

普段、邦画はあまり観ないのですが、これは数少ない本当に観る価値のある映画だと思います。

過度な演出などなく、誠実な演出と俳優陣の細やかな演技力で、とても質の高い日本映画のひとつ。おすすめの一本です。

私の中のあなた

姉を救うために作られた妹。彼女はなぜ両親相手に裁判を起こしたのか?

『私の中のあなた』は2009年に公開されたニック・カサヴェテス監督、キャメロン・ディアス主演のドラマ映画。

難病に冒された姉ケイトのドナーとして誕生した妹のアナ。彼女は両親を相手取り、ドナー提供を拒否する裁判を起こします。

突然のことにとまどう両親でしたが、アナが訴訟を起こした裏には意外な人物のある想いがありました。

原作は2004年に出版された同名小説。小説と映画では結末が大きく異なることでも有名です。

ラブリー・ボーン

ピーター・ジャクソンが描く、「殺された後の物語」

『ラブリー・ボーン』は2009年に公開されたファンタジー映画。監督はピーター・ジャクソン、主演はシアーシャ・ローナンが努めています。

14歳の女の子、スージー・サーモンは近所に住む中年男に殺害されます。

残された家族の様子をスージーは天国から見守ります。

いきなり主人公が殺されてから本当の物語が始まるという斬新な設定。死後の世界が徹底的にファンタジーに描かれているのもピーター・ジャクソンならではと言えるのではないでしょうか。

エンディングには賛否両論あったようですが、復讐がこの映画のテーマではないので、個人的にはこれで良かったのかなと思います。

リトル・ミス・サンシャイン

どん底一家が旅の果てに掴んだ絆

『リトル・ミス・サンシャイン』は2005年に公開されたジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス夫妻監督、アビゲイル・ブレスリン主演のコメディ・ドラマ映画です。

地方のミスコンを繰り上げ優勝で勝ち残ったオリーブはカリフォルニアで行われる決勝戦、「リトル・ミス・サンシャイン」へ参加することに。飛行機台もないオリーブ一家は家族総出で一台のワゴン車に乗り込み、カリフォルニアを目指します。

どうしようもないバラバラ家族のオリーブ一家ですが、旅を通じて家族の結束を強めていきます。

公開当時は僅か7館での上映でしたが、瞬く間に人気となり最終的には1602館まで拡大公開されました。

「本当の幸せとはなにか」を描いた今作は前向きになれるコメディ・ドラマ。おすすめのファミリー映画です。

リメンバー・ミー

死者の世界に迷い込んだ少年が知る、家族の真実

『リメンバー・ミー』は2016年に公開されたピクサーのアニメ映画です。

音楽を愛する少年、ミゲルは死者の日に憧れのミュージシャン、デラクルスの遺品であるギターに触れたために死者の国に迷い込んでしまいます。

ミゲルは死者の国から元いた生者の世界へ戻るために亡くなった曾祖母を頼りますが、「二度と音楽をしない」という条件をつけられたために、曾祖母ではなく、デラクルスに助けをもらおうとします。その途中でヘクターという死者と知り合ったミゲルは、ヘクターにデラクルスへとの仲介を行って貰う代わりに、現世に戻ったらヘクターの願いを叶えてあげる約束をします。

ようやくデラクルスに会えたミゲルでしたが、ヘクターの口からはデラクルスの知られざる真実が語られます。

『リメンバー・ミー』は邦題であり、本来のタイトルは『ココ』。本作のキーパーソンとなる祖母の名前から来ています。生と死を超えた、家族の絆の物語です。

ジョンQ 最後の決断

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ワーナーホームビデオ

難病の息子のために、父が下した決断とは?

『ジョンQ 最後の決断』は2002年に公開されたジョン・カサヴェテス監督、デンゼル・ワシントン主演の医療保険をテーマにした作品です。

先進国の中で唯一皆保険制度がないと言われるアメリカですが、今作では高額医療と健康保険の問題に鋭くフォーカスした内容となっています。

その中心にあるのは、息子の心臓病をどうにかして治してあげたいと思う親の深い愛情です。

アメリカのシカゴ郊外に住むジョン・クインジー・アーチボルドは正社員をリストラされ、パートタイマーとなり、苦しい生活を送っていました。妻の車はローンの不払いで差し押さえになり、新しい職を探そうにも中々見つかりません。

そんな中でも子どものマイクの存在はジョンにとって救いでした。

しかし、ジョンと妻のデニーズがマイクの野球の試合を観戦中、急にマイクは胸を抑えて倒れ込みます。

病院での診察の結果、マイクは重度の心臓病に冒されており、すぐにでも心臓移植が必要な状態でした。

しかし、仕事がパートタイマーに格下げとなった父親のジョンはパートタイマーになった時点で高額な医療への保険適用は難しくなっていました。

息子を助けるには心臓移植が必要ですが、病院に掛け合っても冷たくあしらわれるばかりで事態は一向に解決しません。

とうとう業を煮やしたジョンは銃を持って病院に立てこもります。

映画そのものは、アメリカの保険制度に強い疑問符を呈した社会派の作品とも言えるでしょうが、父親の子供への強い愛情あってこそ、その問題提起を観る人の心に強く訴えかけることができているのだろうと思います。

個人的にも親子の愛の強さに何度観ても泣けてくる映画です。

ライフ・イズ・ビューティフル

家族愛に泣ける感動作!

家族愛に泣ける映画といえばこちらも外せません。

『ライフ・イズ・ビューティフル』は1999年に公開されたロベルト・ベニーニ監督、脚本、主演のドラマ映画。

ベニーニは「どんな状況にあっても生きることは素晴らしい」という言葉に感化されて、この物語を着想したと言います。

前半はグイドが北イタリアへやってきて恋人を見つけるなどコメディ・ドラマ色が強いのですが、後半はナチスによって強制収容所に息子のジョズエとともに収容されてしまいます。死と隣り合わせの収容所での生活ですが、グイドはジョズエに希望与えるために「これはゲームだ」として、収容所のルールや決まりを遊びの一つだとして教えていきます。

家族を想う父の愛情の深さに胸を打たれる作品です。いつまでも色褪せない名作ですね。おすすめです。

>CINEMA OVERDRIVE

CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。