お洒落なだけじゃない!おすすめフランス映画

勝手にしやがれ

ゴダールの名を一躍有名にした、ヌーヴェル・ヴァーグの代表的作品

『勝手にしやがれ』は1960年に公開されたジャン=リュック·ゴダール監督、ジャン=ポール・ベルモンド主演のドラマ映画。

ハンブリーボカードに憧れるフランス人の男、ミシェル。彼は車を盗み、追ってきた警官を射撃し、昔の知り合いであるアメリカ人の女性、パトリシアのアパートに転がり込みます。

ゴダールの長編デビュー作となる今作では即興演出やジャンプカットなどの当時としては斬新な表現が用いられており、ゴダールは一躍ヌーヴェル・ヴァーグの騎手として注目されることになります。

気狂いピエロ

トリコロールの色彩も美しい、フランス英語の名作

『気狂いピエロ』は1963年に公開されたジャン=リュック·ゴダール監督、ジャン=ポール・ベルモンド主演のロードムービーです。

不幸な結婚をしているフェルディナンはパーティーの帰りにかつての恋人だったマリアンヌと再会します。そのまま一夜を過ごす二人でしたが、翌朝目覚めるとなぜか部屋には見知らぬ男の死体が。

こちらもゴダールの作品です。フランスのトリコロールの色彩が印象的な作品。ゴダールのなかでも人気の映画です。

フランス映画=オシャレというイメージもありますが、今作のアンナ・カリーナはそのイメージを裏切らない!

ファッションの面でも要注目の作品です。

エル ELLE

created by Rinker
ギャガ

ヴァーホーヴェンが描く、「縛られない女」

『ELLE』は2016年に公開されたポール・バーホーベン監督、イザベル・ユペール主演のスリラー映画。

おしゃれなだけじゃないフランス映画ということで、この作品を挙げておきたいと思います。

中年女性のミシェルが自身をレイプした犯人を探し出すストーリー。

だだ、『ロボコップ』や『スターシップ・トゥルーパーズ』を監督したヴァーホーヴェンらしく、ありきたりな性暴力や復讐映画にはならないところがこの映画のポイント。

ヴァーホーヴェンはこの映画を監督するためにフランス語を習得したというエピソードもあります。

デリカテッセン

核戦争後、食糧不足のパリで常に肉を売っている不思議な肉屋のヒミツとは?

『デリカテッセン』は1991年に公開されたジャン=ピエール・ジュネ監督、ドミニク・ピノン主演のダーク・ファンタジー映画。

核戦争後の世界を舞台に、なぜか「いつでも肉のある」肉屋を訪ねた青年と彼に訪れる災難を描いています。

『アメリ』などの作品でも知られるジャン=ピエール・ジュネの少し不気味でシュールな世界観は既にこの時点で確立しています。

最強のふたり

脊髄損傷の大富豪と貧しい青年の絆を描くおすすめ映画

『最強のふたり』は2011年に公開された エリック・トレダノ監督、フランソワ・クリュゼ、オマール・シー主演のヒューマンドラマ映画です。

脊髄損傷になり、首から下が動かせない大富豪と、彼の介護人として雇われた貧しい移民の黒人の若者の交流を描いた作品です。

フランス映画として日本で公開された作品の中でNo.1の興行成績を記録した本作。

今作はフィリップとアブデルというふたりの実話を元にした作品でもあります。

フランスでは10週に亘って興行成績のトップを記録し、複数の国でリメイク版も作られている、人気の高い作品です。

>CINEMA OVERDRIVE

CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。