近年、日本にも定着してきたハロウィン。大っぴらに仮装できるイベントですが、元々のハロウィンとはアイルランドのお祭りでした。意外なことにキリスト教とは関係のないイベントだったんですね。
さて、今回はそんなハロウィンの参考にしたいおすすめ映画を紹介します。様々な映画に登場した、アイコニックなキャラクター達。今年のハロウィンはそんなキャラクターで着飾ってみてはどうでしょうか?
くれぐれもハシャギすぎないでくださいね!
ナイトメア・ビフォア・クリスマス
ハロウィンしか知らない住民達が作り上げたクリスマスとは?
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は1993年に公開されたヘンリー・セリック監督のアニメーション映画。原案と製作はティム・バートンが務めています。
ハロウィンタウンの住人のジャックはあるときクリスマスタウンの世界に迷いこんでしまいます。
そこはサンタクロースがみんなにプレゼントを配り、とても楽しそうな世界でした。
ハロウィンがマンネリ化していることに危機感を覚えていたジャックはクリスマスタウンを真似て自分たちのクリスマスを開催しようとするのですが…。
ティム・バートンらしい可愛いファンタジーと、後の『スリーピー・ホロウ』にも通じる独特の不気味さとも相まってなかなか他にない作品に仕上がっています。
有名な作品ではあるものの、どこかマニアックだったりカルト的な匂いも感じられることと思います。
内容通り、ハロウィンにぴったりのキャラクターが目白押しの映画です。
13日の金曜日
ジェイソンを生んだ人気ホラー映画の第一作目
『13日の金曜日』は1980年に公開されたショーン・S・カニンガム監督、ベッツィ・パルマー主演のホラー映画です。ホラー映画でももっとも有名な悪役の一人であるジェイソンを生み出した作品ですね。とは言っても一作目の『13日の金曜日』の犯人はジェイソンの母親であり、ジェイソンは死んだものと思われていました。ジェイソンが本格的に殺人鬼として登場するのは年の『13日の金曜日 パート2』からですが、このときは素顔を隠すために紙袋を被っていました。ジェイソン=ホッケーマスクのイメージは『13日の金曜日 パート3』からでしょう。この作品でジェイソンはからホッケーマスクを奪っています。
なので、正しくは『13日の金曜日』というか、「『13日の金曜日』シリーズ」と書くべきですね(本当に『13日の金曜日』のコスプレしたら、ただのオバちゃんの格好になってしまう…)。
Vフォー・ヴェンデッタ
全く色あせない、スタイリッシュなアクション映画
『Vフォー・ヴェンデッタ』は2005年に公開されたジェームズ・マクティーグ監督、主演のSFアクション映画です。
第三次世界大戦で勝利国となったイギリスですが、その内実は秘密警察が市民生活を監視する全体主義の国になっていました。
ある日やむを得ず外出禁止時間に外へ出たテレビ局職員のイーヴィーは秘密警察に襲われそうになります。
そこでイーヴィーを救ったのはガイ・フォークスの仮面を被った男、V。
Vは過去のある出来事から全身に火傷を負っており、その出来事の関係者と、現体制に復習を企てていました。
今観ても全く色褪せずにカッコいい映画ですね。むしろ今だからこそこの内容はより深く心に響くかもしれません。
今の時代だとVの被るガイ・フォークスの仮面は国際的なハッカー集団、アノニマスのイメージの方が強いかもしれませんが、根底に流れるメッセージは同じのような気がしています。
パイレーツ・オブ・カリビアン
ジョニー・デップをハリウッドのトップに押し上げたエンターテインメント作品
『パイレーツ・オブ・カリビアン』は2003年に公開されたゴア・ヴィースキー、ジョニー・デップ主演の海賊映画です。ディズニーのアトラクション、『カリブの海賊たち』を映画化した作品。
当初はこのような大作映画に出るのは避けていたジョニー・デップでしたが、娘たちが喜ぶと考え、オファーを快諾。
1995年の映画『カットスロート・アイランド』のギネス級の興行的失敗もあり、長らくハリウッドでは海賊ものは当たらないとされてきましたが、ジョニー・デップ演じる個性的なキャラクター、ジャック・スパロウの人気もあり、映画は大ヒット。
ジャック・スパロウのコスプレアイテムももはや定番のコスプレグッズになった感がありますね。
ダークナイト
クリストファー・ノーランが描いたアメコミ映画の傑作
『ダークナイト』は2008年に公開されたクリストファー・ノーラン監督とクリスチャン・ベール、ヒース・レジャー主演のアメコミ映画。とはいってもその内容はさすがノーランで、アメコミ映画のレベルを完全に超えています。
バットマンを翻弄する狂気の使者、ジョーカー。ジョーカーを演じたヒース・レジャーはその完全に主役を食ってしまう演技と公開を待たずに夭折した経緯からジョーカーを伝説的なアイコンにまで昇華させたようにも感じます。
もちろん、ハロウィンのコスプレにもこの『ダークナイト』のジョーカーは人気になりました。
ただ、日本ではジョーカーの格好をして殺人未遂を行った事件もありました。映画を表面的にしか理解せずに、暴力のアイコンとして使われたのはただただ残念に思います。
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
『スーサイド・スクワッド』スピンオフ!女性パワー溢れるエンターテインメント作品
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』はは2020年に公開されたスーパーヒーロー映画。監督は キャシー・ヤン、主演はマーゴット・ロビーが務めています。
ハーレイ・クインのコスプレもジョーカーのコスプレと並んで人気です。女性ならハーレイ・クインという人も多いでしょう。
なんといってもマーゴット・ロビーが楽しそうにハーレイ・クインを演じていたのが印象的。
そういったところもハロウィンのコスプレで、ハーレイ・クインが人気の理由の一つかなと思ったりもします。
ワンダーウーマン
アメコミ映画の枠を超えた、傑作おすすめ映画
『ワンダーウーマン』は2017年に公開されたパティ・ジェンキンス監督、ガル・ガドット主演のスーパーヒーロー映画。監督のパティ・ジェンキンスにとっては2003年に監督した『モンスター』以来の14年ぶりとなる監督作でした。
時計じかけのオレンジ
スタンリー・キューブリックが描く暴力の意味
『時計じかけのオレンジ』は1971年に公開されたスタンリー・キューブリック監督、マルコム・マクダウェル主演の映画です。
全体主義国家となった近未来のイギリスを舞台に無軌道な暴力に明け暮れる少年たちを描いた作品。
ロンドンに住む15歳の少年、アレックスは仲間達と日々暴力と犯罪行為に明け暮れていました。ホームレスを暴行し、また作家の家に押し入っては彼の妻を暴行しました。
ある日、強盗に出掛けたアレックスとその仲間たちは金持ちの老婦人を撲殺。しかし、仲間から裏切られ、アレックスだけが警察に逮捕されてしまいます。
暴力で暴力を風刺するというストーリーはもちろんのこと、その斬新な世界観は今なお新しいファンを獲得しつづけています。
いわゆる「カルト映画」とも呼べる作品でもあるのですが、マニアックでもあり、メジャーでもあり、また古いけれど新しいなど、相反する魅力を多く備えた唯一無二の作品だと思います。
悪魔のいけにえ
いまなおカルト的な人気を誇る、ホラー映画の金字塔
『悪魔のいけにえ』は1973年に公開された、トビー・フーパー監督、マリリン・バーンズ主演のホラー映画。
テキサスの田舎町を訪れた若者たちが人の革のマスクを被った大男に一人ずつチェーンソーで殺害されていく内容の映画です。
今やホラー映画の偉大なる名作としての地位を確立している本作ですが、公開当時は40を超える国で上映禁止となっていた作品でもあります。
本作の殺人鬼であるレザーフェイスはホラー映画のキャラクターの最も有名なアイコンの一つ。コスプレグッズも探しやすいと思います。