おすすめミステリー映画

今回はサスペンスの中でも謎解き要素が大きい、おすすめのミステリー映画を紹介します。

沈黙のパレード

 

『沈黙のパレード』は2022年に公開された監督、福山雅治主演のミステリー映画です。原作は東野圭吾の同名小説。

2007年に放送されたテレビドラマ『ガリレオ』の劇場版第3作目の作品です。

前回の劇場版作品である『真夏の方程式』が2013年の公開なので、約9年ぶりとなる作品です。

個人的にテレビドラマの映画化はあまり好きではないのですが、『ガリレオ』の映画版はドラマにはない「苦み」や、テレビ的な演出(湯川が所構わず数式を書きまくる場面や、脳内の数式をCGで表現するなど)がなく、実直な演出が貫かれていて、割と好きです。

最近だとストリーミングもあるので何度か『ガリレオ』は観直していたのですが、そんな中で『沈黙のパレード』の公開だったので、映画館まで観に行きました。

やや強引な部分はあるものの、二転三転する真相が次々に明らかになるのは面白かったですね。

羊たちの沈黙

 

『羊たちの沈黙』は1991年に公開されたジョナサン・デミ監督、ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス主演のサイコサスペンス映画です。

このページに限らず、他のページでもおすすめ映画として多く取り上げている、紛れもない名作です。

正直、ミステリー映画というよりも、この映画の醍醐味はFBI訓練生であるクラリスが元精神科医で連続殺人犯として収容されているハンニバル・レクター博士とのやり取りを通じて自身を見つめ直し、トラウマを克服する部分にあるのではないかと思います。

今作はアカデミー賞の主要5部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞)を全て受賞した稀有な作品でもあるのですが、物語にも先程のトラウマ克服のみならず、連続殺人犯であるバッファロー・ビルの捜査やレクター博士のある計画など様々な要素を織り込み、二重三重でストーリーが展開していきます。名作の名に恥じない作品です。

ゴーン・ガール

 

こちらも複数回このサイトでおすすめ映画として取り上げています。ミステリー映画の要素もあるので、こちらでも紹介します。

『ゴーン・ガール』は2015年に公開されたデヴィッド・フィンチャー監督、ベン・アフレック、ロザムンド・パイク主演のサスペンス映画です。

ニックとエイミーの夫婦は仲の良いおしどり夫婦として知られていましたが、結婚5年目のある朝にエイミーが失踪。現場にはエイミーの血痕が残されていたことから、事件は全米のマスメディアから注目されます。ニックも取材を受け、妻の無事を願う悲劇の夫として報じられますが、世間は次第にニックが妻を殺したのではないかとうたがいのめをむけはじめます。

公開当時、デヴィッド・フィンチャー監督作の中でも最高の興行成績を上げた作品となりました。

ミステリー映画としてもおすすめの作品です

ドラゴンタトゥーの女

 

『ゴーン・ガール』に引き続き、デヴィッド・フィンチャー監督作品を紹介します。

『ドラゴン・タトゥーの女』は2011年に公開されたデヴィッド・フィンチャー監督、ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ主演のサスペンス映画です。

裁判に負け、窮地に立たされたジャーナリストのミカエルは、ある大富豪から一発逆転できる証拠の提供の見返りに40年前に行方不明になったある少女の捜査を依頼されます。ミカエルはその条件をのみ、パートナーとして天才ハッカーのリスベットを加え、事件の真相に迫っていきます。

監督のデヴィッド・フィンチャーは今作ではミステリーよりも、孤独な男女が交流を通じて互いに立ち直っていく様を描きたいと述べていますが、北欧の荒涼とした凍てつく雰囲気、デヴィッド・フィンチャーならではの格調高い画面と演出、リスベットのかっこよさなど多くの魅力の詰まった映画です。

シークレット・ウインドウ

 

一般的な評価はそう高くない作品ですが、個人的には割と好きな作品です。特にジョニー・デップのファンの人には是非とも観てほしい作品です。

というのは、割と奇特や役を演じることの多いジョニー・デップが、今作では等身大の人物を演じているように思えるならです。

小説家のモートは妻の浮気が原因で離婚騒動の渦中にあり、それが原因で小説もスランプに陥っていました。

そんな中、彼の小説は盗作だと訴える紳士のような恰好の男が現れます。

それを機にモートは日常とも非日常とも言えない日々に迷い込んでいきます。

セブン

 

『セブン』は1995年に公開されたデヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン主演のサスペンス映画です。

における7つの大罪になぞらえた殺人が発生、定年退職を間近に控えた老刑事のサマセットと血気盛んな若手の刑事のミルズが事件を追いますが、そこには犯人が計画したある衝撃的な結末が用意されていました。

映画監督デビュー作の『エイリアン3』が酷評されたデヴィッド・フィンチャー。「映画を撮るくらいなら大腸がんで死んだほうがマシ」とすら言っていたフィンチャーが『エイリアン3』の次に監督したのがこの『セブン』です。

『羊たちの沈黙』以来、サイコスリラーのジャンルは盛り上がりを見せましたが、その中でも頭一つ飛び抜けた作品ではないでしょうか。

容疑者Xの献身

 

冒頭で『沈黙のパレード』を紹介しましたが、こちらも外せません。

『容疑者Xの献身』は2008年に公開された福山雅治主演のサスペンス映画。

原作は直木賞も受賞した東野圭吾の同名小説です。

あまりに人を愛してしまったがゆえの悲しい犯罪、そしてその謎を解いたのが犯人の友人である自分のみだという湯川の苦悩。友人の気持ちが痛いほどわかるために湯川は「事件の真相を暴いた所でだれも幸せにならない」と悩みます。

やはりドラマ版の『ガリレオ』とは違う重厚さのある映画版ですが、その中でもこの『容疑者Xの献身』は良くできた作品だと思います。

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CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。