ジンクスを打ち破る!続編もおもしろいおすすめ映画

ジンクスを打ち破る!続編もおもしろいおすすめ映画

ハンニバル

『ハンニバル』は2001年に公開されたリドリー・スコット監督、ジュリアン・ムーア主演のサスペンス映画。

アカデミー賞主要5部門を制覇した名作、『羊たちの沈黙』の続編になります。

原作はトマス・ハリスの小説『ハンニバル』。

前作ではFBI研修生だったクラリス・スターリングもFBIで陣頭指揮を取るまでに成長していました。しかし麻薬組織の捜査の中、銃撃戦になってしまったクラリスは子供を出していた組織の女ボスをやむなく射殺。そのことでメディアから大バッシングを受けることになります。

クラリスの窮地を報道で知ったレクターはクラリスに連絡を取りますが、同じ頃、レクターの元患者であり、彼によって顔面と体を麻痺状態にさせられた大富豪のメイスン・ヴァージャーもレクターの行方を探し、復讐の機会を伺っていました。

前作『羊たちの沈黙』がサイコホラーだとしたら、こちらはサイコホラーの要素は薄く、サスペンス色を強めた作風となっています。

1990年代後半はやや低迷期だったリドリー・スコットですが、今作でその名声を取り戻しました。

本作はイタリアでのロケなどもあり、雰囲気も前作とは全く異なった作品となっています。物語自体もメインストーリーはメイスンによるレクター博士への復讐劇となっており、クラリスが連続殺人犯を追い、その助言をする形でレクター博士が物語に絡んでいた前作とは対称的です。

また今作の結末は映画版オリジナルのもので、原作者のトマス・ハリスも小説より良いと絶賛しています。

バッドボーイズ2 BAD

『バッドボーイズ2 BAD』は2003年に公開されたマイケル・ベイ監督、ウィル・スミス主演のアクション映画。

1995年に公開された『バッドボーイズ』の続編になります。『バッドボーイズ』はウィル・スミスのブレイク作としても知られていますが、この『バッドボーイズ2 BAD』ではアクションはもちろんのこと、キャラクター同士の人間関係も更に発展。文句なしに前作を超えた続編となっています。

ちなみに、2020年には長いブランクの果てに『バッドボーイズ フォーライフ』が公開されましたが、個人的にはこちらは更に『バッドボーイズ2 BAD』を超えた作品となったと思います。シリーズを重ねるごとに迷走していく映画もあるのですが、『バッドボーイズ』シリーズは作品ごとに質を上げていく稀有な映画だと思っています。

ターミネーター2

『ターミネーター2』は1991年に公開されたジェームズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクション映画です。

第一作目の『ターミネーター』ももちろんヒットしましたが、それから7年ぶりの続編となる今作ではアーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800が悪役から正義の味方へと役割が変わっています。

もともとジェームズ・キャメロンの中には「少年とターミネーター」というコンセプトがあったらしく、前作では登場しなかったジョン・コナーが今作では10歳の少年として登場。殺人マシンであるターミネーターがジョンとの交流を通じて生命の価値を学んでいくという物語になっています。

エンターテインメントの要素に加えて、感動作の要素も加わった、SF映画の名作です。

また前作では低予算映画と来て制作された『ターミネーター』でしたが、本作では予算も桁違いにアップ。スケール感の違いも堪能できます。

ジョン・ウィック チャプター2

『ジョン・ウィック チャプター2』は2017年に公開されたチャド・スタエルスキ監督、キアヌ・リーヴス主演のアクション映画です。

前作でロシアン・マフィアの息子に愛犬を殺されたジョン・ウィックですが、今作ではイタリアン・マフィアに住居を壊されます。

回を増すごとに大きくなるスケール(もはや『ジョン・ウィック』で描かれたマフィアレベルでの諍いが可愛く思えるほど)にはいい意味でのバカバカしさも感じますが、アクションもまた回を増すごとに斬新な演出やこれまでにない見せ方を研究していて、元々スタントマン出身のチャド・スタエルスキ監督のこだわりを感じることができます。

アクション・エンターテインメント映画の最高峰と言っていいのではないでしょうか。

プレデター2

『プレデター2』は1990年に公開されたスティーヴン・ホプキンス監督、ダニー・グローヴァー主演のSFアクション映画です。

前作はアーノルド・シュワルツェネッガー主演でしたが、今作では『リーサル・ウェポン』でメル・ギブソンのバディを努めたダニー・グローヴァーが主役を務めています。舞台もジャングルからロザンゼルスの都市になり、作品を通してよりプレデターのキャラクターが深堀りされた映画になりました。

実は個人的にも初めてプレデターに触れたのはこの『プレデター2』でした。

武器を持たない人間は殺さない、敵であっても勇気を持つものには敬意を払うなどのプレデターのモンスターとしてだけではない、騎士道的な側面がよりはっきりと表現された作品ではないかと思います。

実際、『プレデター』シリーズはアーノルド・シュワルツェネッガーなしでもシリーズの人気を保ち続けた稀有な映画だと個人的には感じています。

それほどまでにプレデターというキャラクターには魅力があったのだと思います。

クリード 炎の宿敵

『クリード 炎の宿敵』は2018年に公開されたスティーヴン・ケイプル・ジュニア監督、マイケル・B・ジョーダン主演のボクシング映画。

舞台は前作『クリード チャンプを継ぐ男』から年後、前作以上に『ロッキー』シリーズとのつながりを強くした本作は『ロッキー』シリーズの方では見られなかった、ドラゴ側の悲哀も映し出され、単純なリベンジとしての続編に留まらない深みを描いています。

実質『ロッキー4/炎の友情』の続編と言ってもいい本作ですが、実際のところ『ロッキー4/炎の友情』は興行収入こそ高かったものの、内容は酷評された作品でした。しかし、『クリード 炎の宿敵』ができたことで、『ロッキー4/炎の友情』にもまた新しい意味を与えることができたのではないでしょうか?

アウトレイジ ビヨンド

『アウトレイジ ビヨンド』は2012年に公開された北野武監督・主演のヤクザ映画です。

前作『アウトレイジ』のラストで殺されたと思われていた大友組の組長の大友ですが、本作冒頭で一命をとりとめていたことが判明。出所後はヤクザの世界から距離を置こうと考えていた大友でしたが、前作で大友を裏切り、関東を仕切る巨大暴力団である山王会の幹部にまでのし上がった石原をこのままにしておくのかという焚き付けもあって、かつては敵だったヤクザの木村と手を組み、山王会への復讐を開始します。

前作『アウトレイジ』ではあくまで関東の暴力団同士の抗争がメインでしたが、今作では舞台を関西にまで広げ、スケール感も大幅にアップ。

西田敏行や塩見三省など、普段の役柄とは真逆のヤクザ役というキャスティングも新鮮です。

『アウトレイジ』シリーズではそれまでのキタノ映画とは段違いのセリフの量も特徴的で、怒号の応酬はしゃべくり漫才のようにも思えてきます。

キタノ映画初の続編ものとなった『アウトレイジ ビヨンド』ですが、年には最終作となる第三弾の『アウトレイジ 最終章』が公開されています。

『アウトレイジ』シリーズの人気の高さを物語っているのではないでしょうか。

続・深夜食堂

『続・深夜食堂』は2016年に公開された松岡錠司監督、小林薫主演のドラマ映画。

元々はテレビドラマだった作品の映画化ですが、オムニバズ形式を採用していることもあり、まるで短編小説集を読んでいるかのような心地よさ、満足感があります。もちろん続編である『続・深夜食堂』もそれは変わりません。

日本の下町の実直な生活の音や人情。個人的もかなりお気に入りの映画シリーズです。

エイリアン2

『エイリアン2』は1986年に公開されたジェームズ・キャメロン監督、シガーニー・ウィーバー主演のSFアクション映画。

今作のキャッチコピー「今度は戦争だ」の言葉通りに前作の『エイリアン』の雰囲気とは打って変わって、ホラーよりもアクション・エンターテインメントの要素が強い作品になっています。先に紹介した『ターミネーター2』同様、やはりそんな映画の中にも感動要素があるのがジェームズ・キャメロンならでは。

『エイリアン2』ではリプリーと孤児となった入植者の生き残りであるニュートが戦いの中で、疑似親子とも言える絆を築いていきます。

ジェームズ・キャメロンの映画を振り返ると、どの作品にも家族や恋人に関わる感動要素を入れ込んできていますが、この『エイリアン2』も例外ではありません。むしろそのおかげで名作との評価を得るようになったのでしょう。

ミート・ザ・ペアレンツ2

『ミート・ザ・ペアレンツ2』は2004年に公開されたジェイ・ローチ監督、ロバート・デ・ニーロ、ベン・スティラー主演のコメディ映画。

コメディ映画としては史上最高の興行成績を記録しました。

前作の『ミート・ザ・ペアレンツ』で婚約者のパムと結婚することとなったグレッグ。今作ではグレッグ側の家族にも会いに行くことに。そこでグレッグの両親とパムの両親も初の顔合わせとなるのですが・・・。

ベン・スティラーのコメディアンとしての才能ははあらゆる作品で実証済みですが、今作でもロバート・デ・ニーロはコメディ俳優としても一流であることを証明しています。

トイ・ストーリー2

『トイ・ストーリー2』は1999年に公開されたジョン・ラセター監督のアニメ映画です。声の出演はトム・ハンクスらが務めています(日本語吹き替えは唐沢寿明と所ジョージ)。

前作では新型のおもちゃであったバズ・ライトイヤーにスポットが当たっていましたが、今作ではバズの相棒であるウッディを深く掘り下げた作品となっています。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年に公開されたマイケル・ドハティ監督、カイル・チャンドラー主演のSF映画です。

前作のギャレス・エドワーズ監督の『GODZILLA ゴジラ』はハリウッド版の『ゴジラ』映画として成功を収めましたが、今作ではエンターテインメント性がさらに増し、キングギドラ、ラドン、モスラなどの人気怪獣が登場しています。

公開当時、映画館にも観に行きましたが、正直な感想は「お腹いっぱい」。

日本人にはおなじみの怪獣たちもハリウッドでリメイクされたらこのような姿、演出になるのかと驚きました。そしてそれらのクオリティが非常に高いのも素晴らしいですよね。

>CINEMA OVERDRIVE

CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。