シリアルキラーを題材としたおすすめホラー映画

13日の金曜日

シリアルキラーの代表的ホラー映画

『13日の金曜日』は1980年に公開されたベッツィ・パーマー主演のホラー映画です。

監督はショーン・S・カニンガムが務めています。『13日の金曜日』と言えば、シリアルキラーとしてジェイソン・ボーヒースをイメージする人も多いと思いますが、今作ではジェイソンの母親であるパメラ・ボーヒースがシリアルキラーとして登場します。

キャンプ場もある湖、クリスタル・レイク。先天的に顔に奇形のある息子のジェイソンは子供たちにいじめられていましたが、たまたまキャンプ指導員の余所見によって子供たちに一人息子のジェイソンを殺された母、パメラ・ボーヒースは精神に異常をきたし、クリスタル・レイクを訪れる若者を殺し続ける殺人鬼と化していました。

そしてクリスタル・レイクは閉鎖されますが、1980年の夏、クリスタル・レイクのキャンプ場は再開されてしまいます。

キャンプの指導員候補としてクリスタル・レイクに集った若者たちにもパメラ・ボーヒースの魔の手が忍び寄ってきていました。

80年代のスプラッターホラーを代表するような作品です。

『13日の金曜日』と言えばジェイソンが有名ですが、今作は母親の母性が狂気へ繋がるというアプローチを採っています。

実際にジェイソンがシリアルキラーとして登場するのは『13日の金曜日 PART2』からになります。

悪魔のいけにえ

今なお色褪せない圧倒的な恐怖

悪魔のいけにえ』は1973年に公開されたトビー・フーパー監督、マリリン・バーンズ主演のホラー映画です。

今作に登場するシリアルキラーは通称レザーフェイスと呼ばれるババ・ソーヤーとその家族たちです。

テキサスを訪れた若者5人に襲いかかる恐怖を描いています。

舞台は1972年のテキサス。墓荒らしが頻出しているというニュースをきいて、サリー・ホーキンスとその兄は友人らとともにテキサスの祖父の墓の無事を確かめに来ていました。

墓は無事でしたが、車のガソリンが尽きてしまい、ガソリンを分けてもらおうと古びた洋館に立ち寄ったことから恐怖が始まります。

洋館の主は訪れた若者を殺し、食していたソーヤー一家の棲み家でした。

人の皮を被った殺人鬼、レザーフェイスに一人また一人とチェーンソーで惨殺されていきます。

70年代のホラー映画の中ではダントツで怖い作品だと思います。

モンスターや幽霊ではなく、あくまで人間による殺人であったり、後のホラー映画に見られるような奔放で身勝手な者から殺されていくというお約束のような展開もなく、ただ無慈悲に殺されていくという不条理も怖さを増幅させています。

圧倒的な残虐描写の一方で、本作はその芸術性も高く評価されており、ニューヨーク芸術美術館にフィルムが永久登録されてもいます。

羊たちの沈黙

アカデミー賞主要5部門制覇!サイコスリラーの名作

羊たちの沈黙』は1991年に公開されたジョナサン・デミ監督、ジョディ・フォスター主演のサイコサスペンス映画です。

FBI訓練生のクラリス・スターリングは教官のクロフォードからある任務を任されます。それは巷を賑わせている連続殺人犯、バッファロー・ビルの犯人像を知るために、元精神科医で連続殺人犯の「人食いハンニバル」ハンニバル・レクターの収監されている独房を訪れ、彼から事件のヒントとなる情報を手に入れることでした。

最初は協力を拒んだレクターでしたが、クラリスのトラウマの告白と引き換えに操作に協力することになります。

この映画に登場するシリアルキラーは二人。一人は言わずと知れたハンニバル・レクター博士。レクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスはその演技でアカデミー賞主演男優賞を獲得しています。

もう一人が、クラリスが追う連続殺人犯のバッファロー・ビル。バッファロー・ビルのキャラクターには実際のシリアルキラーであるテッド・バンディやエド・ゲインなど、多くの著名な殺人犯が組み合わされています。

サイコ・ホラーともいうべきジャンルの作品ですが、史上3度目となるアカデミー賞主要5部門制覇を成し遂げた作品でもあります。そして、現時点では『羊たちの沈黙』が主要5部門制覇の最後の作品となっています。

ホラーよりもサイコスリラーの要素が強い本作、確かにあらゆる面からも満足できる、おすすめの一本です。

エスター

イザベル・ファーマンの演技力に脱帽

『エスター』は2009年に公開されたジャウム・コレット=セラ監督、イザベル・ファーマン主演のホラー映画です。

子供を流産した辛い過去を持つ夫婦は孤児院から一人の少女を養子に迎えます。その女の子の名前はエスター。

年齢の割に大人びてしっかりしているエスターでしたが、不可解な行動も見られる不思議な子供でした。

そして、エスターの周りでは不審な死亡事故が相次ぎます。エスターに疑問を抱く妻でしたが、夫はそんな妻の意見を意にも介しません。

しかし、エスターは次第にその本性を表していきます。

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

ジョニー・デップの歌声にも注目

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』は2007年に公開されたティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演のミュージカル・ファンタジー・ホラー映画です。

原作はイギリスで語られていた有名な都市伝説。

主演のジョニー・デップにとって初のミュージカル映画となった本作ですが、素晴らしい歌声を披露してくれています。

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CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。