インターステラー
宇宙の時間のズレを描いた、2010年代のSF映画の名作
『インターステラー』は2014年に公開されたクリストファー・ノーラン監督、マシュー・マコノヒー主演のSF映画です。
自宅の本棚から本が勝手に落下する現象を、誰かからのメッセージではないかと考えた元宇宙飛行士のクーパーは娘のマーフィーとともにそのメッセージが示す場所へ向かいました。
そこはとある極秘施設。二人は秘密施設にアクセスしたことで身柄を拘束されます。
その施設はもう存在しないと思われていたNASAのもので、彼らはある極秘計画を進めていたのでした。それは地球を捨て、外宇宙へ人間が生息可能な惑星を見つけること。
クーパーは生還の保証されないその任務に参加します。
クリストファー・ノーランは時間がテーマになった作品を撮ることが多いのですが、相対性理論による時間の違いを描いたこの作品はまさにその代表作と言えるでしょう。
問題を解くための鍵が本棚であったり、モールス信号であったり、「インターネット嫌い」で知られるノーランらしい演出とそのセンスには脱帽します。
難解ではあるのですが、父の子供を思う気持ちと奇跡のようなエンディングには心から感動できます。
アド・アストラ
SF映画の体裁を取った父と子の人間ドラマ
『アド・アストラ』は1960年に公開された監督、ブラッド・ピット主演のSF映画。しかし実際はSF映画の体裁をとった父と子の人間ドラマとも言える作品です。
地球上に壊滅的な被害をもたらすサージを止めるために、冥王星へ向かうことになった宇宙飛行士のロイ。
ロイはサージの発生源が冥王星ちかくの宇宙船からであり、そこに30年前に行方不明になった父親が生存していると告げられます。
月と火星を経由して冥王星を目指すロイですが、その過程には多くの困難がありました。そしてようやく邂逅した父親の姿とは…。
人類にとって残された数少ない未開の地である宇宙。使命にとりつかれた父と、いつしか父と同じ道を歩いていた息子は初めてお互いを理解します。
親子のドラマをテーマにした今作は、まさに大人向けのSF映画。
オデッセイ
リドリー・スコットが圧倒的な映像美で描く火星でのサバイバル
『オデッセイ』は2015年に公開されたリドリー・スコット監督、マット・デイモン主演のSF映画です。
原作はアンディ・ウィアーの『火星の人』。
火星での探査任務中に事故に遭ったマーク・ワトニーは仲間のクルーから死亡したと思われ、一人火星に取り残されてしまいます。
ワトニーは植物学者である自らの知識を活かし、ジャガイモを栽培して、過酷な火星の環境を生き延びようとします。
リドリー・スコットの映像美も魅力の一つですが、ワトニーが次々に襲いかかる困難に頭脳で立ち向かっていくサバイバル映画としても強い魅力のある作品です。
ゼロ・グラヴィティ
圧倒的な没入感で描く宇宙空間でのサバイバル
『ゼロ・グラヴィティ』は2013年に公開されたサンドラ・ブロック主演のSF映画。
なんといってもその宇宙空間の映像には圧倒されます。本当に宇宙空間で撮影をしたとか思えない没入感。
やはり映画館の大きなスクリーンで観るべき映画だったなと思います。