あきらめない姿に感動!おすすめスポーツ映画

今回はおすすめのスポーツをテーマにした映画を紹介します。

スポーツは勝ち負けがわかりやすい分、フィクション、ノンフィクション問わず、そこには熱いドラマが生まれやすいようにも感じています。

ロッキー

ボクシング映画の金字塔!シルヴェスター・スタローンのブレイク作

『ロッキー』は1976年に公開されたジョン・G・アヴィルドセン監督、シルヴェスター・スタローン主演のボクシング映画です。

アメリカン・ニューシネマと呼ばれる陰鬱な作品が人気だった時代において、『ロッキー』の持つポジティブでアメリカン・ドリームをそのまま体現したようなストーリーは多くの人を惹き付けました。『ロッキー』の大ヒットによって、アメリカン・ニューシネマは終焉を迎えたという声もあるほどです。

30歳を過ぎてもボクサーとして芽が出ず、用心棒や取り立て屋をして過ごすロッキー。彼が世界王者であるアポロ・クリードと対戦することが決まり、ボクサーとしての真の挑戦が始まります。

ロッキーがボクサーとしての栄光を掴むまでが描かれた作品です。

それは当時売れない役者であったシルヴェスター・スタローン自身の境遇とも重なります。

スタローンはそんな貧しい生活のなかで見かけたとのボクシングマッチに感銘を受け、3日で書き上げたのが『ロッキー』の脚本でした。

42 〜世界を変えた男〜

黒人初のメジャーリーガー。過酷な差別の中で挑み続ける姿を描く

『42 〜世界を変えた男〜』は2013年に公開された、黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンを描いた伝記映画です。監督はブライアン・ヘルゲランド、主演はチャドウィック・ボーズマンが務めています。

黒人で初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を映画化した伝記映画です。

まだ黒人差別が色濃く残るアメリカで黒人の野球選手が活躍できる場所はニグロ・リーグと呼ばれる黒人専用のリーグのみでしたが、ブルックリン・ドジャースのゼネラルマネジャーであるブランチ・リッキーは、黒人をチームに加えれば大きな戦力になると考えました。

それはまだ人種差別が大きく残る時代のアメリカでは常識外れの計画でしたが、リッキーは計画を実行。ニグロ・リーグで活躍するジャッキー・ロビンソンをチームにスカウトします。

しかし、ジャッキーを待っていたのは人種差別の大きな壁でした。

本作はそんな差別に負けること無く、野球界で偉大な足跡を残したジャッキー・ロビンソンの生き様を描いています。

現在、アメリカの様々な野球リーグでジャッキー・ロビンソンの背番号の42は永久欠番となっています。

ソウル・サーファー

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片腕を失った少女サーファーの実話

『ソウル・サーファー』は2011年に公開された ショーン・マクナマラ監督、アナソフィア・ロブ主演の伝記映画です。

隻腕のサーファーであるベサニー・ハミルトンをテーマにした作品です。

ベサニー・ハミルトンはサーフィンの天才少女と言われていましたが、13歳の時にサメに襲われ、左腕を失います。

しかし、ベサニーは一ヶ月も経たずにサーフィンを再開。大会にも出場しますが、ライバルに大敗したショックから、サーフィン自体をやめるかどうかまで追い詰められました。

そんな時にスマトラ沖地震が起きます。

ボランティアとして現地に赴いたベサニーはそこで大切な経験をします。

クリード チャンプを継ぐ男

伝説のボクシング映画のスピンオフ

『クリード チャンプを継ぐ男』は2015年に公開されたライアン・クーグラー監督、マイケル・B・ジョーダン主演のボクシング映画です。

アポロ・クリードが愛人との間にもうけた子供、アドニス・クリードはアポロの市によって正妻のを母としてともに暮らすようになります。成長しビジネスマンとして順調な生活を送るアドニスでしたが、胸のなかには父と同じボクサーとして成功したいという想いがありました。

そんなアドニスはロッキーのもとを訪ねます。アドニスがあのアポロの息子ということに驚くロッキー。

一度は断ろうとするロッキーでしたが、アドニスの情熱の強さを知り、トレーナーとして再びボクシングの世界に関わっていくことに。

監督のライアン・クルーガーは神経痛に苦しむ父親をきっかけに本作の着想を得て、直接シルヴェスター・スタローンに脚本を送ったと言います。

公開されると本作は批評家達からも絶賛され、高い評価を受けました。

ロッキー・ザ・ファイナル

今世紀最高のサプライズとも呼ばれた良作

『ロッキー・ザ・ファイナル』は2006年に公開された『ロッキー』シリーズ第6弾となる作品です。監督・主演をシルヴェスター・スタローンが務めています。

妻のエイドリアンを亡くし、息子とも疎遠になったロッキーは妻の名前を冠したレストラン「エイドリアン」でボクサー時代のエピソードを話す毎日を過ごしていました。

地域の名士として愛されるロッキーでしたが、彼自信は言い様のない孤独に苛まれ、幸せだった過去に取りつかれた日々を送っていました。

当初はアメリカン・ニューシネマの流れを汲んだ暗いラストでしたが、当時のスタローンの妻の一言で現在のエンディングに結末が変更されました。

一夜にして栄光をつかみ、アメリカン・ドリームを体現したロッキーの姿は当時のアメリカ国民に大いに勇気を与えたことでしょう。

『ロッキー』がアメリカン・ニューシネマを終わらせたという声もあるほどです。

クール・ランニング

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ジャマイカチームがまさかのボブスレー!?驚きの実話の映画化

『クール・ランニング』は1993年に公開されたジョン・タートルトーブ監督、レオン主演の伝記映画です。

短距離走でオリンピック出場を狙っていたジャマイカ人のデリースですが、隣を走っていたジュニアの転倒に巻き込まれてしまい、オリンピックへの道は絶たれることに。

オリンピックをあきらめきれないデリースは「ボブスレーでオリンピックに出場してメダルを獲る」というアイデアを思いつきます。

これは確か小学校の時に授業で観ましたね。今思うと南国ジャマイカが雪のスポーツであるボブスレーに挑戦するという凄さもよりわかるのですが、とにかく悲壮感もあまりない、陽気なスポーツ映画です。明るく、楽しく、あらゆる困難にも負けずに、前人未到の挑戦に挑む姿に胸を熱くさせられます。

ちなみに、本作は事実との相違もままある映画ではあるのですが、ボブスレーのジャマイカチームは本作のヒットにより国から予算が出るようになって、冬季オリンピックにはソルトレークシティまで5大会連続で出場しました。

マネーボール

2010年代を代表する異色のスポーツ映画

『マネーボール』は2011年に公開されたベネット・ミラー監督、ブラッド・ピット主演の伝記映画です。

本作ではセイバー・メトリクス理論に基づき、弱小球団だったアスレチックスを優勝まで導いたゼネラル・マネージャーのビリー・ビーンを主人公にしています。

かつては自らもプロ野球選手として活動していたビリーですが、満足の行く結果を残す事ができずに引退した過去がありました。

引退後はスカウトとして他の球団から選手を集めようとしますが、球団の財政状況は厳しく、莫大な費用をかけることはできないと痛感します。

そんな中、ビリーはピーター・ブランドという若者に出会います。彼が使っていたのがセイバー・メトリクス。

ビリーはセイバー・メトリクスを用いて、アスレチックスの補強に挑戦します。

スポーツ映画ではあるのですが、ビリーの戦略の立て方や戦略などは、ビジネスマン向けの映画としても紹介されるほど。

2010年代の名作映画と言ってもいいのではないでしょうか。

>CINEMA OVERDRIVE

CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。