『(500)日のサマー』ファッションも素敵なほろ苦い恋愛映画

概要

『(500)日のサマー』は2009年に公開されたラブコメ映画。監督はマーク・ウェブ、主演はジョセフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネルが務めている。

あらすじ・ストーリー

運命の恋を信じる青年、トム。彼の前に現れたのは運命を信じないサマーだった。たちまちサマーに夢中になるトムだが、サマーは誰とも付き合う黄がないという。それでも二人は徐々に親交を深めていく。
ある日、サマーとトムはコピーの合間にキスをする。
それから二人の関係は加速していくが—。

感想・解説

運命の恋時間軸をあえてバラバラに構成したその作風はウディ・アレンの傑作『アニー・ホール』を現代風にリファインしたとも言える。
『アニー・ホール』ではその詩的な内容とともにダイアン・キートンのファッションも注目されたが、今作のズーイー・デシャネルも負けてはいない。

『アニー・ホール』で神経質でアニーを辟易させていたのはウディ・アレン演じるアルビーだったが、今作ではズーイー・デシャネル演じるサマーが終始トムを翻弄していく。しかし、それは小悪魔などと形容するにはあまりに自然体でキュートな魅力にあふれている。

『アニーホール』は時代を越えた名作だが、今作は時代にフィットした佳作だと言える。

評価・レビュー

90点

個人的に大好きな作品。

作品情報・キャスト・スタッフ

2009年製作/96分/アメリカ

監督
マーク・ウェブ

脚本
スコット・ノイスタッター
マイケル・H・ウェバー

主演
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ズーイー・デシャネル

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CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
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CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。