『バッドボーイズ2バッド』

概要

『バッドボーイズ2バッド』は2003年に公開されたマイケル・ベイ監督、ウィル・スミス、マーティン・ローレンス主演のアクション映画。

あらすじ・ストーリー

感想・解説

前作の『バッドボーイズ』はマイケル・ベイの長編映画デビュー作だった。

『バッドボーイズ2バッド』はそこから8年ぶりとなる続編だ。

この間にマイケル・ベイは『ザ・ロック』、『マルマゲドン』、『パールハーバー』などを監督している。

その経験も活きたのか『バッドボーイズ2バッド』は『バッドボーイズ』とは比較にならないほどスケールはアップし、演出もスタイリッシュになっている。

派手なエンターテインメントを映画に求めるのならば、マイケル・ベイほど適した監督もいないだろう。

オープニングからKKKの集会に潜入中のマイクとラリーが銃撃戦を巻き起こす。「出し惜しみ」という言葉を感じさせない、最初からフルスロットルでバンバンアクションを詰め込んでくる、この中学生男子的な感覚こそ、マイケル・ベイだと言えるだろう。

また、マイケル・ベイの真骨頂ともいえるカーチェイスも盛りだくさんだ。もちろんそのカーアクションはハリウッドの中でも最高峰に位置している。スティーヴン・スピルバーグも「クルマをカッコよく撮らせたらマイケル・ベイの右に出るものはいない」とまで語っている。

ただ、そんなアクションの中にも笑いの要素が散りばめられているのが『バッドボーイズ』シリーズの魅力だろう。マーティン・ローレンスとウィル・スミスのかけあいも見どころの一つだ。

アクションあり、恋愛要素あり、笑えるコメディありとエンターテインメント作品としては中々の優秀作だと思う。

社会派の作品というわけでも、取り立てて強いメッセージ性がある映画ではないが、そうでなければここまでマイケル・ベイのセンスを発揮することもできなかっただろう。軽い気持ちで楽しむにはおすすめの映画だ。

評価・レビュー

86

エンターテインメントとしてはかなり高い評価をする。麻薬を演じたジョルディ・モリャの怪演ぶりも素晴らしい。悪役としてはかなり魅力的なキャラクターでもある(マイケル・ベイによると、麻薬王=貫禄ある中年というイメージを避けるためにあえて若い俳優をキャスティングしたのだという)。

細かいところを気にするような映画ではないものの、やはりマイケル・ベイのカット割りが極端に細か過ぎて、その部分だけは何回観ても登場人物が何をしているのかがイマイチわからないのが難点か。

作品情報・キャスト・スタッフ

2003年製作/ 147分/アメリカ

監督
マイケル・ベイ

脚本
ロン・シェルトン
ジェリー・スタール

出演
マーティン・ローレンス
ウィル・スミス
ジョルディ・モリャ
ガブリエル・ユニオン
ピーター・ストーメア
テレサ・ランドル
ジョー・パントリアーノ

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CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。