概要
『DUNE 砂の惑星 PART1』は2024年に公開されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演のSF映画。原作はフランク・ハーバートが年に発表したSF小説『デューン砂の惑星』だ。今まで挫折したものも含めて幾度も映像化が試みられている作品だが、ドゥニ・ヴィルヌーヴは圧倒的な迫力で本作を描き出すことに成功きている。
あらすじ・ストーリー
感想・解説
ドゥニ・ヴィルヌーヴは注目している映画監督だ。伝説のSF映画『ブレードランナー』の続編、『ブレードランナー2049』、『メッセージ』など、ただのSF映画ではなく、哲学的な内容まで含んでいるのが魅力的。もちろん、その画作りや野心も素晴らしいと思う。
そんなヴィルヌーヴが年に監督したのが『DUNE 砂の惑星 PART1』だ。デヴィッド・リンチ、アレハンドロ・ホドロフスキーらがその映像化に挑んだSF大作である。
しかし、アレハンドロ・ホドロフスキーはその映画化を途中で断念し、リンチの映画版は批評的に高い評価をあげたとは言い難い。
ヴィルヌーヴは『DUNE』を映画化するにあたって、前後の2部作にすることにした。もちろん、ヴィルヌーヴが圧倒的なヴィジュアルをもって『DUNE』にどう挑むか、興味があったので映画館へ足を運んだ。
確かに映像は凄い。『DUNE 砂の惑星 PART1』は砂虫が主人公ではないかと思えるほど、そのビジュアル、演出は圧倒的だ。
しかし、物語はかなり平坦に感じた。どこがクライマックスかイマイチわからない。エンドロールが流れ出してから「え、ここで終わりだったの?」と思ってしまったほどだ。
正直に言えば、映画館を出た時は期待外れに感じた(鑑賞中に6回も眠くなった)。だが、『PART2』を観て、『PART1』の意味に気づいた。
『DUNE 砂の惑星 PART1』は単なる序章だったのだ。普通の2時間の映画に例えるならば、冒頭の30分の内容を一つの独立した映画に仕立てた感じがする。
つまり、物語の起承転結の起と承に行くか行かないかくらいで『DUNE 砂の惑星 PART1』は終わってしまう。
そう思うと本来であれば5時間を超えようが、一気に見せてしまいたい映画でもあったのだろうと思う。ただ、長すぎる楽曲がラジオで流されにくいように、長すぎる映画も劇場には敬遠されるのだろう。まぁ個人的には90分くらいがサクッと観れてちょうど良くもあるんだけど。
とにかく、『DUNE 砂の惑星 PART1』に関しては、ストーリーでのカタルシスを求めるような作品ではない。
評価・レビュー
42点
冒頭で述べたように、ドゥニ・ヴィルヌーヴは好きな監督であるし、ティモシー・シャラメも以前から若手の俳優陣の中では気になっていた俳優だ。特にティモシーはマッチョイズムではなく、影を感じさせる美少年であるところがたまらなくいい。
今回はというアトレイデス公爵家の後継者。帝国内のパワー・バランスを巡る陰謀に巻き込まれ、全宇宙から命を狙われる身となる。設定だが、本妻から生まれたわけではなく、愛妾の子というダークサイドも持ち合わせている。
作品情報・キャスト・スタッフ
2021年公開/155分/アメリカ
監督
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本
エリック・ロス
ジョン・スペイツ
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演者
ティモシー・シャラメ
レベッカ・ファーガソン
オスカー・アイザック
ジョシュ・ブローリン
ステラン・スカルスガルド
デイヴ・バウティスタ
スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン
ゼンデイヤ
チャン・チェン
シャロン・ダンカン=ブルースター
シャーロット・ランプリング
ジェイソン・モモア
ハビエル・バルデム