概要
『死霊の盆踊り』は1965年に公開されたA.C.スティーブンス監督のホラーポルノ映画。
脚本は「史上最低の映画監督」として有名なエド・ウッドが務めている。
あらすじ・ストーリー
感想・解説
映画評論家の故・淀川長治氏はどんなに下らない映画であっても必ず良いところを見つけ、褒めていたという。
しかし、もしこの映画を観たら何と言って褒めるのか、皆目見当もつかない。
つまらない上に、女性ばかりが出てくる映画だからだ(淀川氏は同性愛者である)。
だが、ここは私が『死霊の盆踊り』の良い所を探し出してみようではないか。
今のところはこの邦題のセンスの良さくらいしか見当たらないが。
『死霊の盆踊り』の監督はA.C.スティーブンスではあるが、世間的にはエド・ウッド関連の一作として認知されているだろう。
エド・ウッドの人物像としては、1994年に公開されたティム・バートン監督の『エド・ウッド』をイメージする人が多いかもしれない。
同作ではジョニー・デップがエド・ウッドを演じているが、エド・ウッドはどんな苦しいときでも常に前向きで陽気な男に見える。
だが、実際はどうだっただろうか。
『死霊の盆踊り』の撮影の時期にはすでにアルコール依存症と言ってもいい状態だった。
晩年のエド・ウッドはポルノ映画の監督や脚本で糊口を凌いでいたと言われる。
『死霊の盆踊り』で録音を務めたサム・コベツキー曰く「ポルノは損することはない」という。
『死霊の盆踊り』確かにくだらない。面白くない。しかしそんな作品にも人間の人生がある。
脱力しながらも、早送りしながらも、そこにはかすかな苦みを感じる。
評価・レビュー
0点
最大限の敬意を込めて、ここは0点しか考えられない。最上のものにしか価値がないわけではない。最低映画と呼ばれるような作品でも、どこか突き抜けたものがあれば、歴史に名を残すことだってできるのだ。
作品情報・キャスト・スタッフ
1965年製作/92分/アメリカ
監督
A. C. スティーヴン
脚本
エド・ウッド
主演
ウィリアム・ベイツ
パット・バリンジャー
クリズウェル