『オデッセイ』

概要

『オデッセイ』は2016年に公開された リドリー・スコット監督、マット・デイモン主演のSF映画。

あらすじ・ストーリー

火星での植物学者のマーク・ワトニーは磁気嵐に巻き込まれ、

他の乗組員はワトニーが死んだと思い、そのまま火星を離れて離陸する。

しかし、ワトニーは、なんとか一命をとりとめていた。

感想・解説

『グッド・ウィル・ハンティング』、『インターステラー』、などなど天才を演じることの多いマット・デイモン(本人も中退しているもののハーバード大学の出身だ)。本作では植物学者のマーク・ワトニーを演じている。

エンターテインメント作品として、テンポも良く、火星の地に1人という極限のサバイバルをテーマにしながらも、そこまでの悲壮感もない。

それどころか笑いさえ挟んでくる(船長が残した音楽がどれもディスコミュージックばかりなのが面白い)。

ただ独り、何ない火星でどう生き延びていくか。SF映画でありながらも、実質的にはサバイバルムービーなのだ。

砂嵐などの困難に遭いながらもなんとか地球とのコミュニケーションの術を得て、それが徐々に時差のないリアルタイムのコミュニケーションに変わっていくところもは観客にも同じ達成感を与えていて飽きさせない作品となっている。

監督は『エイリアン』や『ハンニバル』、『グラディエーター』などをリドリー・スコット。ハリウッド屈指の映像派と言われるリドリー・スコットだけあって、どこまでも荒涼として赤みがかった大地が続く火星の描写は秀逸だ。

ハリウッドの中でも映画監督としてはクリント・イーストウッドやウディ・アレンに次いで高齢とも言えるリドリー・スコットだがこれほどまでにフレッシュな作品を撮ったことには素直に驚嘆する。

評価・レビュー

87

特にテンポの良さが光る作品だ。エンターテインメント作品として充分な満足感は得られるだろう。

リドリー・スコットならではの映像美とともに楽しんでもらいたい。

作品情報・キャスト・スタッフ

1953年製作/118分/アメリカ

監督
リドリー・スコット

脚本

イアン・マクレラン・ハンター
ジョン・ダイトン

主演
グレゴリー・ペック
オードリー・ヘプバーン
エディ・アルバート

>CINEMA OVERDRIVE

CINEMA OVERDRIVE

ロックミュージックに欠かせないエフェクター、OVERDRIVE。
それはクリーンな音に歪みを与え、それまでの音楽に新しい可能性をもたらした。
CINEMA OVERDRIVEもまた「個人的な評価」という歪みによって、映画の捉え方・楽しみ方を広げていきたい。